現金と不動産は相続するならどっちが得？それぞれの特徴をご紹介

相続の際、故人の財産に不動産が含まれていると現金化するか悩む遺族の方は多いです。
現金と不動産の2つは、相続するのであればどっちが得になるのでしょうか。
今回は、相続の際は現金と不動産どっちが得なのか、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介します。

現金と不動産を相続するならどっちが得なのか

相続税を節税する観点から見た場合、どっちが得かと言えば不動産のほうです。
不動産は時価の70％程度の相続税評価額をもとに相続税を課されるため、時価通りに売却して現金にするより税金が抑えられます。
相続税の仕組み上、評価額が低くなる不動産は節税に有利なのです。
相続した不動産が小規模宅地等の特例の条件に当てはまるのであれば、相続税をさらに減額できます。
その一方で、現金と不動産は分割のしやすさや相続後の負担などの差が大きいです。
どちらにもメリットやデメリットがあるため、節税以外の観点からは、どっちが得なのかについては状況により異なるでしょう。

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不動産を相続するメリットとデメリット

不動産を相続するメリットは、資産としての長期的な活用がしやすい点です。
賃貸物件として第三者に貸し出せば、長期間収入源にすることができ老後の資金源にもなります。
また、相続の際にすでに賃貸物件として活用されていればより相続税が下がるほか、小規模宅地等の特例を使えばより安くできるでしょう。
ただしデメリットとして、複数人で相続する場合は分割が難しく、場合によっては共有持分になり活用が難しくなります。
代償分割などでは不動産の評価額を巡って相続人同士でトラブルになることも多いです。
相続人が1人しかいない場合は不動産がおすすめですが、複数人いる場合はよく検討したほうが良いでしょう。

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現金を相続するメリットとデメリット

現金で財産を相続するメリットは、複数人の相続人がいても分割しやすい点です。
不動産はその性質から分割が難しく、遺産分割協議がまとまらない場合があります。
現金であれば法定相続分にしたがって1円単位で分割でき、揉め事になるケースが少ないです。
また、現金は使い道が広くこれを用いて新たな資産を購入することもできます。
現金化する前の不動産より資産価値の高い不動産を購入して活用することも可能です。
ただし現金化するとその金額いっぱいに相続税が課されるため、節税にならないデメリットがあります。
相続税の節税を優先したい場合などは、現金より不動産のほうが良いでしょう。

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まとめ

相続税を節税したい場合や、賃貸物件としての活用を考えているのであれば不動産の相続がお得です。
一方で相続人が複数人いる場合や、資産を買い換えたい場合などは現金で相続しても良いでしょう。
不動産のまま相続する場合は分割が難しく、現金の場合は節税できない点に注意が必要です。
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