2022-04-19
空き家の増加にともない生まれた「負動産」という造語をご存じでしょうか。
相続で所有することになった負動産をそのまま放置しておくと、金銭面での負担が大きくなってしまうため、早めに手放すことが大切です。
そこで今回は、負動産とはなにか、相続放棄や処分方法についてもあわせてご紹介します。
三重県全域、とくに四日市エリアで相続不動産を売却予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
不動産売却における負動産とは、資産価値の低い不動産のことを指します。
かつては安定した資産価値があっても、現在は借主や買主が見つかりにくく、利益を得られないマイナスの物件を所有している場合は要注意です。
負動産は相続によって取得するケースが多く、そのまま空き家として放置するとさまざまなリスクが懸念されます。
空き家で考えられるリスクは、次のとおりです。
実際、日本での空き家の数は年々増加しており、2030年頃には全国で約2,000万戸になると試算されています。
このような空き家の増加は社会問題となっており、自治体から「特定空家」に指定されると以下の罰則が科される可能性があります。
空き家対策特別措置法の罰則
「特定空家」に指定されないためには、景観・衛生・危機管理・治安の面での基準を遵守しなければなりません。
そのため、月に1度は清掃や換気などをおこなったほうが良いでしょう。
個人でおこなうのが難しい場合は管理サービスを利用する方法もありますが、費用負担がさらに大きくなってしまうので注意が必要です。
負動産には相続した空き家のほかに、リゾート地の別荘やマンション、空室の多い賃貸物件なども含まれます。
これらを踏まえると、活用予定のない負動産を所有し続けることは避け、なんらかの方法で手放すのがおすすめです。
負動産の活用方法がわからずにお悩みの方は、地域密着店の棲まいのたんぽぽ不動産までお気軽にご相談ください。
弊社が選ばれている理由|スタッフ一覧
\お気軽にご相談ください!/
相続した負動産の処分方法のひとつに相続放棄があります。
相続放棄とは、名前のとおり相続の権利を放棄することです。
相続人でないとみなされるため、負動産だけでなく、資産も含めた被相続人(亡くなった親族)のすべての財産を相続する権利が失われます。
相続放棄の申請には、被相続人の最後の居住地を管轄する家庭裁判所へ以下の書類の提出が必要です。
なお、直接裁判所に出向くほか、郵送での提出も認められています。
戸籍謄本は本籍地の市役所でしか取得できない点に注意しましょう。
収入印紙代の800円と戸籍謄本の取得費が1通450円かかります。
戸籍謄本の取得も含め、郵送で関係機関とやり取りした場合は切手代も必要です。
相続放棄の申請には「相続の開始を知ったときから3か月以内」という期限があります。
期限を過ぎると、原則として負動産を相続しなければならないため、注意しましょう。
身近な親族が相続放棄した場合、相続人の順位が移転し、遠い親族が負動産を相続することになる可能性があります。
そのため、事前に連絡していなければ、親族間でトラブルに発展する可能性も考えられます。
相続放棄する際はすべての相続人を確認し、全員で相続放棄することが大切です。
また、相続放棄しても負動産の管理責任は残ります。
管理するのが難しい場合は、家庭裁判所で相続財産管理人の選任手続きが必要です。
弊社が選ばれている理由|スタッフ一覧
\お気軽にご相談ください!/
前の章では負動産を手放す方法として相続放棄についてお伝えしてきました。
しかし、相続放棄は手続きが大変なうえに親族間でトラブルに発展する可能性もあります。
そのため、負動産は不動産売却で処分するのがおすすめです。
では、不動産売却の流れを以下で見ていきましょう。
相続が発生する不動産売却では、通常の売却手続きの前に相続登記をおこないます。
また、負動産は共有状態で売却し、換金してから分配するのが理想です。
このような場合、相続人のなかから代表者を決めたほうが、不動産売却の手続きがスムーズに進みます。
売却価格や諸費用負担のルールなどについても、相続人同士で話し合っておきましょう。
なお、不動産売却にはすべての相続人の同意が必要なことも覚えておいてください。
相続登記をおこなう
売却前に不動産の所有者を明らかにしておくため、被相続人から相続人へ所有権を移転する登記手続きをおこないます。
不動産会社へ査定を依頼する
負動産がどのくらいの価格で売却できそうか、不動産会社へ依頼して査定してもらいます。
不動産会社と媒介契約を結ぶ
不動産会社に仲介を依頼する場合は、媒介契約を結ぶ必要があります。
おすすめは窓口が1本化でき、売却活動の報告も受けられる専任系の媒介契約です。
売却活動をおこなう
売却活動をおこない、買主を探します。
内見のために物件をきれいにしておきましょう。
売買契約と決済・引き渡しをおこなう
買主が見つかったら売買契約を結び、代金の決済と引き渡しをおこないます。
売買契約にはすべての相続人の出席が必要ですが、難しい場合は委任状を用意しましょう。
売却金の分配と確定申告
相続人に売却金を分配します。
利益が出た場合は、各相続人で確定申告の手続きが必要です。
一般市場での不動産売却が難しい場合は、買取も検討しましょう。
買取とは、第三者の買主を探さずに、不動産会社と直接取引することです。
買取には、次のようなメリットがあります。
棲まいのたんぽぽ不動産では、築古で売れにくい物件や管理できない空き家でも積極的に買取をおこなっておりますので、お気軽にご連絡ください。
また、古家付きだと資産価値の低い負動産も更地にすれば、評価を受けられるケースがあります。
解体にはまとまった費用がかかりますが、更地にして売却することを考えてみても良いかもしれません。
ただし、更地にすると住宅用地に対する固定資産税の軽減措置が対象外となるため、早めに売却できるような配慮が必要です。
どのような売却方法を選択するのかも、地域密着店でエリアの情報量が豊富な棲まいのたんぽぽ不動産にお任せください。
弊社が選ばれている理由|スタッフ一覧
今回は、負動産とはなにか、相続放棄や処分方法についてもあわせてご紹介しました。
相続放棄は手続きが複雑でトラブルになる可能性もあるため、負動産の処分は不動産売却をおすすめします。
市場で売れにくい負動産は、しっかりと販売戦略を立てて売りに出すことが大切です。
棲まいのたんぽぽ不動産では、全国ネットワークを活用した幅広い広告をおこない、地域密着の情報量でお客様を親身にサポートいたします。
三重県全域、とくに四日市エリアで相続不動産の売却を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
「相続した家を売却したい」「相続した不動産を売却する予定だけれど親族でもめている」場合、信頼のある専門家に相談できると心強いですよね。 しかし、どこに相談したら良いのでしょうか。 相談す...
2022-01-25
この記事のハイライト ●相続不動産を売却するには、遺産分割協議で相続人全員の合意が必要●相続した不動産をそのまま売却する場合でも、相続登記が必要●相続登記に際しては、代表...
2022-03-22
終活に向けて不動産を相続するか、売却するかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? この記事では、所有している不動産が空き家になってしまった場合の管理方法や、万が一放置してしまった...
2022-04-12
自宅を売却するにあたり、住みながらおこなうか、空き家にしてからおこなうかで悩む方はたくさんいらっしゃいます。 一般的に不動産売却をしやすいと言われているのは空き家状態の物件ですが、注意点...
2022-04-19
居住中の不動産を売却する際、内覧が精神的な負担となることがあります。なぜ内覧でストレスを感じるのか、どのように対処すれば良いのかなど、さまざまなポイントを把握しておけば無理のない不動産売却を実現できるでしょう。この記...
2025-01-21
不動産を売却するときには、買主との間で不動産売買契約書を締結します。しかし不動産売買契約書はなぜ必要なのか、重要事項説明書とは何が違うのか、不動産売買契約書のどこを確認すれば良いのかがわからない方も多いでしょう。そこ...
2024-12-24
投資用マンションを売却するうえで気になるのが、売りに出すタイミングです。今回は現金化に向けていつ行動するべきなのかを解説します。また、準備方法や注意点などの知識にも触れているので、現在物件の現金化をお考えの方は、本記...
2024-12-17
中古マンションのなかには状態が悪く、見た目が汚いケースもありますが、この場合に困るのが現金化です。今回はこのような物件の売却が難しいと言われている理由について解説します。また、具体的な現金化の方法や高く売るコツにも触...
2024-12-10
相続などで誰も住んでいない不動産の所有者となった場合、火災保険を掛けるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。誰も住んでおらず、活用できていない空き家でも火災保険が必要な場合があるのです。そこで今回は、空き家に対して...
2024-04-09
離婚後の住宅ローンの扱いは、残債や返済義務者によって異なり、どちらかが引き続き住宅に住み続けられるケースもあります。 この記事では、離婚するときの住宅ローンに係る取扱いについてご説明するので、離婚を考えていて不動産を...
2023-06-20
家を建てるときのみならず、解体するときもいくらかの費用がかかります。 誰も住んでいない家の土地を売却するにあたって、建物部分を解体する際の解体費用に助成金は出るのでしょうか。 今回は、売却時に家を解体する際の解体費用...
2023-02-28
不動産売却では、どのような費用がかかるのか気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、住宅ローンが残っている場合に不動産売却ができるのか、不動産売却時に発生する費用の種類や仲介手数料についてご紹介し...
2022-11-22
建物や土地を相続するとき、遺産のなかに借地権が含まれるケースがあります。このときは相続税の計算に借地権割合を使わなくてはならず、詳細を知らないと税金への対応が難しくなるため注意が必要です。そこで今回は、借地権割合とは...
2024-11-05
叔母が亡くなった場合、自分に相続権がまわってくるのか気になっている方もいるでしょう。亡くなった方の親族のなかでも優先順位があり、甥・姪でも場合によっては対象者になります。そこでこちらの記事では、叔母の財産を相続するの...
2024-10-29
故人から遺産を相続したら、相続の開始があったことを知った日の、翌日から10か月以内に相続税を納めなければなりません。相続税の申告を自分でやろうと考えているものの、はたしてできるのか不安に感じる方もいるのではないでしょ...
2024-10-22
相続の際、残された財産の受け取り手は主に故人の子どもですが、故人の兄弟のみとなるケースもあります。最終的に誰が財産を受け取るのかは状況次第であり、相続人の決まり方などには注意が欠かせません。そこで今回は、兄弟のみが相...
2024-10-01
相続のときに発生する税金は、少しでも負担を軽くしたいと思うものでしょう。相続税には非課税枠と呼ばれる控除があり、上手に活用すれば負担が軽減できます。そこで、こちらの記事では、相続税の非課税枠とはなにか、基礎控除額の計...
2025-01-14
農地は一般的な宅地より売却が難しいと言われることが多いですが、その理由をご存じですか。うまく売却できた場合、条件によっては譲渡利益にかかる所得税に特別控除が使えるかもしれません。今回は農地の売却が難しいと言われる理由...
2024-10-15
不動産の売却をおこなったあとに、「お尋ね」と記載された文書が届くことがあります。差出人の宛名が「税務署」となっているため「何かしたかな?」と不安になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、そもそ...
2024-06-11
土地の売却をご検討中の方の中には、確定申告は必要なのかや、やり方がわからないと不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。また、確定申告にはいくつかの書類が必要になり、どのように集めてどのように記入したら良いのかわ...
2024-02-20