2024-05-14
相続財産に含まれる実家に住んだり、活用したりする予定がなく、相続放棄を検討している方も多いでしょう。
しかし、相続放棄をした家には「管理義務」が発生するため、相続放棄をしただけで実家との縁が完全に切れるわけではありません。
今回は、相続放棄した家の解体費用を誰が負担するのか、解体せずに放置するデメリットも交えて解説します。
\お気軽にご相談ください!/
実家を相続放棄したあとは、本来相続をする予定だった相続人が実家の管理義務を負うため、解体費用は相続人が支払うのが原則です。
相続人が複数おり、全員が相続放棄をした場合に解体費用を負担するのは、相続財産法人が指定した相続人になります。
相続財産法人が選任されない場合は、実家に居住していた相続人、もしくは実家を頻繁に訪問していた相続人が解体費用を支払います。
なお、解体費用は構造や広さによって異なり、木造の場合は坪単価3万円~5万円、鉄骨造の場合は坪単価4万円~6万円、RC造の場合は坪単価6万円~8万円が相場です。
▼この記事も読まれています
相続しても固定資産税がかからない土地について解説
\お気軽にご相談ください!/
実家を相続放棄し、管理義務のある建物を解体せずに放置した場合、近隣住民とのトラブルに発展する可能性が高いです。
放置された建物は、人が住んでいる建物と比較して老朽化しやすいため、短期間でも朽ちてしまい、倒壊の危険性が増します。
結果として、空き家が崩れたときに、隣の家や設備も一緒に壊してしまったり、通行人がケガをしたりする可能性があり、損害賠償請求を受けるリスクもあります。
また、管理状態が悪い家は犯罪の現場にもなりやすく、敷地内に不法投棄をされたり、放火をされたりといった犯罪被害にあう可能性も否定できません。
さらに、空き家が周辺環境を悪化させている、もしくは倒壊の危険性があると自治体に判断された場合は「特定空き家」に指定される場合があることもデメリットです。
特定空き家に指定されると、将来的に固定資産税が6倍まで増税される場合があるほか、最終的には行政代執行で解体されるため、早めに対策することをおすすめします。
▼この記事も読まれています
不動産の親族間売買とは?通常の不動産売買との違いや注意点を解説!
相続放棄をした実家は、相続人が管理義務を負うため、解体費用は相続人が支払うのが原則です。
解体費用の相場は、木造・鉄骨造・RC造など、場合によって異なります。
解体をせずに放置した場合、近隣トラブルに発展するリスクがあるほか、特定空き家に指定される可能性もあるため注意しましょう。
四日市市で不動産売却をお考えなら地域密着の棲まいのたんぽぽ不動産にお任せください。
弊社のホームページより不動産査定依頼を受け付けておりますので、ぜひご利用ください。
この記事のハイライト ●心理的瑕疵とは、住みたくないと感じるような事情があること●売却時に告知義務を怠ると、契約不適合責任を問われる●売却が困難な場合は買取がおすすめ 過去...
2022-01-25
不動産売却時の査定方法は1つの方法だけではなく、机上査定と訪問査定があります。 この2つにどのような違いがあるのかご存じでしょうか? 本記事では机上査定と訪問査定の違いについて解説すると...
2022-01-25
不動産は高価なもので扱いも難しいため、いざ売却しようと思っても初めてのことで良くわからないという方もいらっしゃるでしょう。 その不動産の売却をより有意義なものとするために知っておくべき不...
2022-01-25
不動産を売却する理由が、離婚によるものであることは少なくありません。 そう、決してめずらしいことではないのです。 売却を依頼する際に隠さず伝えていただくことで、よりスムーズな取り引きにつ...
2022-01-25
居住中の不動産を売却する際、内覧が精神的な負担となることがあります。なぜ内覧でストレスを感じるのか、どのように対処すれば良いのかなど、さまざまなポイントを把握しておけば無理のない不動産売却を実現できるでしょう。この記...
2025-01-21
不動産を売却するときには、買主との間で不動産売買契約書を締結します。しかし不動産売買契約書はなぜ必要なのか、重要事項説明書とは何が違うのか、不動産売買契約書のどこを確認すれば良いのかがわからない方も多いでしょう。そこ...
2024-12-24
投資用マンションを売却するうえで気になるのが、売りに出すタイミングです。今回は現金化に向けていつ行動するべきなのかを解説します。また、準備方法や注意点などの知識にも触れているので、現在物件の現金化をお考えの方は、本記...
2024-12-17
中古マンションのなかには状態が悪く、見た目が汚いケースもありますが、この場合に困るのが現金化です。今回はこのような物件の売却が難しいと言われている理由について解説します。また、具体的な現金化の方法や高く売るコツにも触...
2024-12-10
相続などで誰も住んでいない不動産の所有者となった場合、火災保険を掛けるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。誰も住んでおらず、活用できていない空き家でも火災保険が必要な場合があるのです。そこで今回は、空き家に対して...
2024-04-09
離婚後の住宅ローンの扱いは、残債や返済義務者によって異なり、どちらかが引き続き住宅に住み続けられるケースもあります。 この記事では、離婚するときの住宅ローンに係る取扱いについてご説明するので、離婚を考えていて不動産を...
2023-06-20
家を建てるときのみならず、解体するときもいくらかの費用がかかります。 誰も住んでいない家の土地を売却するにあたって、建物部分を解体する際の解体費用に助成金は出るのでしょうか。 今回は、売却時に家を解体する際の解体費用...
2023-02-28
不動産売却では、どのような費用がかかるのか気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、住宅ローンが残っている場合に不動産売却ができるのか、不動産売却時に発生する費用の種類や仲介手数料についてご紹介し...
2022-11-22
建物や土地を相続するとき、遺産のなかに借地権が含まれるケースがあります。このときは相続税の計算に借地権割合を使わなくてはならず、詳細を知らないと税金への対応が難しくなるため注意が必要です。そこで今回は、借地権割合とは...
2024-11-05
叔母が亡くなった場合、自分に相続権がまわってくるのか気になっている方もいるでしょう。亡くなった方の親族のなかでも優先順位があり、甥・姪でも場合によっては対象者になります。そこでこちらの記事では、叔母の財産を相続するの...
2024-10-29
故人から遺産を相続したら、相続の開始があったことを知った日の、翌日から10か月以内に相続税を納めなければなりません。相続税の申告を自分でやろうと考えているものの、はたしてできるのか不安に感じる方もいるのではないでしょ...
2024-10-22
相続の際、残された財産の受け取り手は主に故人の子どもですが、故人の兄弟のみとなるケースもあります。最終的に誰が財産を受け取るのかは状況次第であり、相続人の決まり方などには注意が欠かせません。そこで今回は、兄弟のみが相...
2024-10-01
相続のときに発生する税金は、少しでも負担を軽くしたいと思うものでしょう。相続税には非課税枠と呼ばれる控除があり、上手に活用すれば負担が軽減できます。そこで、こちらの記事では、相続税の非課税枠とはなにか、基礎控除額の計...
2025-01-14
農地は一般的な宅地より売却が難しいと言われることが多いですが、その理由をご存じですか。うまく売却できた場合、条件によっては譲渡利益にかかる所得税に特別控除が使えるかもしれません。今回は農地の売却が難しいと言われる理由...
2024-10-15
不動産の売却をおこなったあとに、「お尋ね」と記載された文書が届くことがあります。差出人の宛名が「税務署」となっているため「何かしたかな?」と不安になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、そもそ...
2024-06-11
土地の売却をご検討中の方の中には、確定申告は必要なのかや、やり方がわからないと不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。また、確定申告にはいくつかの書類が必要になり、どのように集めてどのように記入したら良いのかわ...
2024-02-20